月の宴コンサート 一夜 new moon@東京都庭園美術館 新館大ホール

柴草玲さん出演の月の宴コンサート。今回は久々に指定席なので開演直前に到着。入場してドリンク受け取って開演を待つ。ホールの庭園側の窓の前がステージになっていてグランドピアノとハープがセッティングされている。
き乃はち (尺八)
オープニングアクト大宮八幡宮の時と同じく,打ち込みのバックトラックに合わせて尺八の演奏。

  1. 宙へ
  2. 祈りの朝

柴草玲(Vo&Pf:柴草玲 Harp:朝川朋之 #9-13)
黒のワンピースに茶色の帽子で客席後方から登場。ワンピースは庭園美術館でのライブに合わせて古着屋で探してきたという1900年代のビンテージもの。可愛らしくお人形さんみたいな雰囲気の衣装。
ライブは月にちなんで「月夜のキス」から。ライブでおなじみの「アクアリウム」は10/27発売のシングルにクリスマスソングの「精霊たちのえくぼ」とともに収録。今夜の「オキナワソバヤ」でのネエサンへの語りは林檎畑の間を通り抜ける電車の終点の駅前の蕎麦屋で90歳のかわいいお婆さんに出会ったお話。新作小唄の「帰巣本能(きすほんのう)」もお披露目。イタリアンレストランで隣のテーブルにいた喧嘩していた夫婦の会話からできた唄。旦那が"きすほうんのうがあるから家にちゃんと帰ってきた"といったのに対して"きすほんのうじゃなくてきそうほんのう"と突っ込む奥さん。軽やかなメロディにのせて。玲さんのそばでうかつなこというとすかさず小唄になっちゃうので気をつけましょう。
「微粒子」からはハープの朝川さんと一緒に。朝川さんはニューアルバムのレコーディングで「靴の詩」に参加したとのこと。ハープの音色と余韻が加わってより華やかに。「Dear Ellen」,「煉瓦のかぞえ唄」では玲さんがピアノを離れてセンターにたってハープ伴奏のみで。音数の多い「煉瓦のかぞえ唄」ではハープの旋律と玲さんの唄声との絡みにうっとり。
「宴」からはふたたび1人でのピアノ弾き語りに。アンコールの「会話」は1933年と2003年の時を超えた会話の曲。ライブ前に庭園美術館で現在展示中のエミール・ノルデを観てきた玲さん,1933年はちょうどナチスによって作品が押収された年,そして庭園美術館の建物,旧朝香宮邸が建てられたのも1933年ということで不思議なつながりが。
窓の外のライトアップされた庭園をバックに秋らしくしっとり落ち着いた素敵な雰囲気のライブだった。

  1. 月夜のキス
  2. P.S.
  3. 国立
  4. アクアリウム
  5. 吸殻とノクターン
  6. オキナワソバヤのネエサンへ
  7. 帰巣本能(きすほんのう)
  8. ヒガンバナ
  9. 微粒子
  10. オリーブの実
  11. 靴の詩
  12. Dear Ellen
  13. 煉瓦のかぞえ唄
  14. 遺伝子
  15. 会話 <アンコール>

10/27にシングル 『精霊たちのえくぼ/アクアリウム』(ASIN:B0002YD5MY),12/1にアルバム『会話』(ASIN:B000657MAK)発売,12/18には今年締めくくりの代官山RED SNAPPERでのライブとこれからもいろいろ楽しみが。とりあえずは日曜日の筆ライブだ。