柴草玲 うつせみソナタ・カデンツァ@鎌倉歐林洞ギャラリーサロン
FM番組「うつせみソナタ」を放送している鎌倉での柴草玲さんのワンマンライブ。会場の鎌倉歐林洞ギャラリーサロンは洋菓子店の2Fで椅子を並べた客席フロアと同じ高さにスタインウェイのピアノが置かれている。もともと美術館だった場所を改装したということで室内の調度品なんかもいい感じのところ。昨年柴草さんが曲作りのために合宿した場所でもある。今日のライブはこのピアノでの弾き語り。
客席後ろから黒いワンピース姿で柴草さんが登場。自主製作アルバム『遺伝子』からの2曲でしっとりとライブが始まる。今日の『オキナワソバヤのネエサンへ』のネエサンヘの報告は昨夜鎌倉入りしたときの変なタクシーの運転手の話。ラジオ収録で訪れていた鎌倉での出来事の話題などを挟みつつ後半へ。歐林洞での合宿で唯一完成した曲という『川辺』を静かに歌い上げる。『ローランド・カークが聴こえる』では一転してアップテンポで華麗なピアノ演奏。本編ラストの『前山にて』は後半の幼い頃にみた前山の風景の描写から"あと60年たったなら"につながる展開がやっぱりいい。
アンコール1曲目はラジオ番組の海の家からの中継のときにウクレレを弾いていたらリスナーから歐林洞でもウクレレやってほしいとリクエストがあったそうで柴草さんの大好きなニーナ・シモンがカバーしていた曲『Let it Be Me』をマイクなしでウクレレ弾き語り。2曲目はピアノにもどって鎌倉合宿の時に泊まっていた旅館のことを歌った小唄。凝縮された緊張感のある展開だった本編後半からちょっと和んだ感じでライブ終了。
ライブ終了後には1Fの喫茶室でケーキ,紅茶,ワインが提供された。うつせみソナタのケーキは数量限定なので残念ながら無かったけれど歐林洞のケーキはおいしい。ケーキ好きにはうれしいおまけ。林檎のパウンドケーキも買って帰る。
《アンコール》
- Let it Be Me(カバー:ジルベール・ベコー)
- アカシヤの部屋