浮遊的無限カノン@築地 兎小舎
築地の兎小舎に柴草玲さんのワンマンライブを聴きに行く。小さな40席くらいの会場でステージには木目調のスタインウエイのグランドピアノが置かれている。客席中央の通路を通って柴草さんが登場。最初の3曲をMCなしで続けて演奏。最初のMCで"音を立てないようにという皆さんの緊張感が伝わってくるようです。"といっていたけれど兎小舎は小さな空間で遮音性もよく,ほんとうに静まりかえった雰囲気。このあたりはまだ柴草さんも緊張しているような様子だった。オキナワソバヤのネエサンヘでの語り(柴草さんが好きな映画監督の中江裕司さんに沖縄物産展で会った話)のあたりから本調子になってきたようだ。続いての「煉瓦のかぞえ唄」は今回は浮遊的無限カノンバージョンということで普段よりも間奏が長め。流れるような演奏がばっちり決まっていた。「国立」ではサポートでギターの高橋圭一さんが登場し,柴草さんはピアニカを手に立っての歌。「遺伝子」からは再び柴草さんだけでのピアノ弾き語り。"あと60年たったなら"という歌詞が印象的な「前山にて」でライブ本編が終了。アンコールはかわいらしい「ヒナのうた」としっとりした「川辺」。
小さな会場で音響も良い中で繊細な演奏を聴け満足した時間だった。できればもっと長い時間聴いていたかった。
○柴草玲 :Vo&Pf,ピアニカ 高橋圭一:G(8-9)