湘南SPECIAL LIVE 2004 〜あじさい〜 vol.3 柴草玲「うつせみソナタケーキもよろしくね。」@鎌倉歐林洞ギャラリーサロン

STAR PINE’S CAFEのライブ終了後,鎌倉へ向かう。あじさいの季節恒例の歐林洞ギャラリーサロンでの柴草玲さんのワンマンライブ。今年で3回目。今回はゲストなしで全編一人での弾き語り。ギャラリーサロンに並べられた椅子はほぼ満席。
開演時間をちょっとすぎて後方から客席中央の通路をとおって玲さん登場。ギャラリーサロンの茶色のスタインウェイのグランドピアノの席につく。つぶやくような感じの歌いだしでの「ローランド・カークが聴こえる」でライブ開始。「オキナワソバヤのネエサンへ」のネエサンへの語りかけはお気に入りの店が次々とつぶれてしまうことについてのお話。"そういえばお姉さん,あなたのお店もそうでしたね..."と。今回初お披露目の新曲「ヒガンバナ」は男に売られた女の物語。4月の六ピでお披露目された「会話」も再び聴けた。曲中で繰り返される"1933.2.4(nineteen thirty-three two four)"のフレーズが印象に残る会ったことのない祖父との時をこえたおしゃべりの歌。終盤は歐林洞 で生まれた曲「川辺」,おなじみの「遺伝子」,森に住む男と町に住む女の歌「靴の詩」。
アンコールではイヌTを着て再登場。久しぶりの「あじさい」。静寂の中に潜む情熱を感じさせる柴草ワールドの真骨頂な曲。ピアノが奏でる流麗なメロディーラインと儚げな歌声にうっとりと。ラストは「あじさい」の余韻を残して軽めにイヌラジ小唄より「ヒヨドリが見てた」。

  1. ローランド・カークが聴こえる
  2. アクアリウム
  3. 蒼い影
  4. 微粒子
  5. オリーブの実
  6. オキナワソバヤのネエサンヘ
  7. ヒガンバナ
  8. 金魚
  9. 煉瓦のかぞえ唄
  10. 会話
  11. 遺伝子
  12. 川辺
  13. 靴の詩
  14. あじさい <アンコール>
  15. ヒヨドリが見てた <アンコール>

ピアノと歌だけというシンプルなスタイルで奏でられるぎゅっと凝縮されたような世界,ギャラリーサロンの雰囲気もあって素敵なひととき。終演後は1Fのサロンにてワインと紅茶,お菓子をいただく。